スズメは昔から人ととても密接に関わってきました。日本人にとっては食料としての存在でもあり、またイネの害鳥としての存在でもあったスズメですが、どのような習性があるのでしょうか?また渡り鳥なのでしょうか?

スズメの生活場所

スズメは日本各地で一年中見られる野鳥です。こんなにも年中傍にいる鳥が本当に渡り鳥なのでしょうか?

すずめ 渡り鳥

スズメは留鳥

単刀直入に言うとスズメは渡り鳥ではありません。ただ、日本の範囲内で夏は北の方へ、そして冬の間は温かい南の方へ移動している個体がいることも分かっています。

つまり、年中姿を見られるスズメですが、その個体は季節によって変化しているという可能性があるのです。スズメでも、季節によって移動している群れがいたことは、驚きの発見ですね。

生活圏の変化

上のように夏や冬の長距離の移動はしない個体でも、季節によって少しずつその生活圏を変化させているようです。

繁殖期にはタカ、フクロウ、ヘビなどの外敵の接近を防ぐため、人家の周辺に営巣します。無事にヒナの巣立ちが終わると次は竹やぶや森林に移動することも多いそうです。

人の周辺に巣作りをするすずめですが、彼らは人に対しての警戒心が薄いわけではなく、むしろ強い方だといわれています。

それでも他の天敵の侵入を防ぐため、あえて人家の軒先などの場所、そして人の背の届かない場所を選んでいるのだそうです。なかなか頭が良いですね。

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スズメが人を警戒する理由

スズメは稲穂を食害することでかなり迷惑がられ、昔から人に追い払われてきました。その対策としてスズメを食べる文化が生まれたとする説もあります。このためスズメは人を警戒します。

ただスズメは農作物の害虫を食べてくれる習性もあるので、いなくなれば害虫が大発生してしまいます。自然界のバランスは絶妙な状態に保たれているのですね。

まとめ

いかがでしたか?スズメは留鳥でありながら、季節によって少し移動する個体もいる事がお分かりいただけたのではないでしょうか?

これには驚いた方も多いことでしょう。ただ、野生のスズメはみんな同じに見えてしまうので、周辺にいるスズメが年中同じ個体なのか違う個体なのか、見分けることは難しいですね。

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