スズメの雛を拾ってせっせとお世話をして、人間から餌をもらったりすることも慣れて、十分栄養がいきわたれば安心ですよね。
それでなくても、野鳥の雛はあまえっ子のようですから、飼い主さんも愛情が湧くのではないでしょうか。
それでも、そろそろ自分で餌を食べるようにできるようにしてあげる必要があります。
一人で餌を食べることを一人餌というようです。そこで、一人餌を中心に調べてみました。
野生に返す第一歩の一人餌
一人餌は、スズメの雛にとって一人立ちの第一歩になります。
自分で餌を探し出して食べる一人餌を経験させる必要があります。
今までは、鳴いて口を開けてさえいれば、口に餌が入ってきます。
その経験だけでは、野生に戻すことはできません。
まず、自分で食べる練習をしますが、最初のうちは練習ばかりさせていても、満足のいく餌を食べることができません。
ちゃんとお腹いっぱい食べられないうちは、同時進行で、人間の手でも餌を与えてあげましょう。スズメは、殻がついている餌には興味を示すようです。
慣れてくればうまく殻を取り除くことに集中するようですよ。そこで、最初はヒマワリの種や殻がついたままの雑穀を、雛の周りに置いてあげて慣れさせます。
夢中で殻をむいていくうちに、食べるのがうまくなってくるようです。
上手に食べられることが多くなったら、部屋のあちらこちらにヒマワリの種や雑穀を少しだけばらまきます。
また、置く場所も毎回変更しましょう。ときには、見えにくい場所などにも置きます。
自分で探して食べてもらうためです。
さらに、プランターや鉢植えの土の上にばらまいて部屋の中に置きます。
今は粟穂などもネットで売られているので、それで代用するのもおすすめのようです。
くちばしを鍛える意味でも、いろんな種類の雑穀を用意するのがいいようです。
注意が必要なのは、すでに殻しか残っていないものを放置しておくことです。
殻ばかりだったことに気づかず、スズメの雛が飢えて亡くなってしまうこともあるようですから、常に餌の補充をしましょう。
まとめ
一人餌の練習は、これから野生に戻すのには絶対に必要なことです。もちろん、そのまま飼い続ける上でも必要です。今までは人に甘えられていた雛も、ちゃんと一人で生きていけるようにするには、まず餌を自分で取れるかどうかですよね。スズメは本当に人懐っこく可愛いですが、ここは本気で親離れ子離れの気持ちで練習させましょう。
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