最近は街中では田んぼを見かけなくなりました。
私が昔住んでいたところは街中でもわりと田んぼが多く、八月頃たくさんのスズメが田んぼでチュンチュン鳴いているのを見ました。
この時期に稲は乳熟期をむかえます。
このころの米粒をつぶすと牛乳のような白い汁が出て来ます。
このコメの汁は子育てで体力を使った親鳥も、成長期の若鳥も大好物なのです。
スズメの雛の餌
スズメの雛は巣にいるときも、巣立ってもしばらくは親鳥から餌をもらいます。
雛がもらうのはおもにアオムシや毛虫の幼虫。それと蛾やアブ、アブラムシなどを食べます。おもに昆虫ばかりを食べて育ちます。
あと、コオロギや緑のバッタの小さめのものも食べます。
それに、ミルワーム(ミールワーム)という、生き餌として売っているものなども育てるときには与えます。
他にはゆで卵の白身を裏ごししたものや固形のドッグフードをお湯でふやかしたもの、生の鶏ささみを小さくさいたものものも食べます。
スズメは害鳥か?
はじめにスズメは8月頃のコメの汁が好きと書きました。
そういったことから農家の人からはあまり好かれていない側面があります。
しかし、こんな話があります。
昔、ドイツがプロイセンと呼ばれていた頃。サクランボがとても好きな王様がいました。
王様は庭にサクランボの木をたくさん植えました。
しかし、サクランボの実がなる頃にスズメにたくさん食べられてしまいました。怒った王様は国をあげてスズメ退治をしました。
そしてほとんどスズメがいなくなりました。
これでサクランボがたくさん食べられると王様は大喜び。しかし、今度はスズメが食べていた毛虫などの害虫が大繁殖をおこして、逆にサクランボを食い尽くして収穫できませんでした。
ここでようやく王様はスズメがサクランボを害虫から守っていたことを知りスズメを保護するようになりました。
まとめ
秋の田んぼとスズメの茶色いコントラスト。古くからの日本の風景だったのだろうと思います。スズメについて書くについて調べてはじめて知ったスズメが半分に減っているということ。これはあまり好ましいことではないように思います。激変する地球環境の変化、そんな状況をスズメは教えてくれてるのかもしれない、と考えるのは少し大げさなことなのでしょうか? すいません、なぜか深刻な終わり方になってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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