スズメは私たちが最も目にする事のある野鳥だといってもよいでしょう。そんなスズメ達は毎日どのようにして身体のお手入れをしているのでしょうか?
今回は、スズメの毛づくろいについてちょっと調べてみました。
毛づくろいについて
鳥類だけにかぎらず多くの生き物は毛づくろいや身づくろいを行います。
昆虫などもそうですが、スズメ達はどのように毛づくろいを行っているのでしょうか?もう少し見ていきましょう。
羽根のお手入れ
スズメのしっぽの付け根には、ロウのような油脂が分泌される器官があります。ここから分泌される油脂をくちばしに付け、そのくちばしから羽1本1本に油を塗り付けていきます。
この油を羽根に丁寧に塗ることで、羽根が水をはじくことが出来るのです。さらにこれが羽根の柔軟性を高め、羽根を劣化させる細菌の繁殖を抑制すると考えられています。
顔周りは少し不便
顔の周りやのど元のお手入れは、スズメ達にとって少し厄介です。足をしっかりと踏ん張り、すごい体勢になりながら喉元をくちばしでお手入れします。
また、顔周りがかゆい時には、片足で踏ん張りながらもう片方の足で高速カキカキします。足が弱っている個体だとバランスを崩して落ちてしまうこともあるでしょう。
スズメのお風呂
スズメ達は水浴びだけではなく砂浴び、そして時にはアリ浴びもします。これによって羽についた汚れや寄生虫などを落としているのです。水たまりや川辺で水浴びをしているスズメや、公園の地面で砂浴びをしているスズメを見たことのある方もいらっしゃるでしょう。
アリ浴びは、アリの巣の近くにたたずんで自分の身体にアリを上がらせたり、アリをくちばしで自分の羽根に押し込んだりします。そうすることでアリの持つギ酸を身体に付け、ダニなどの寄生虫を駆除していると考えられています。
スズメ達もあの手この手で自分の身体をきれいに保つ努力をしているのですね。寄生虫は大変です…
まとめ
いかがでしたか?
スズメ達の毛づくろいについてご紹介しましたが、アリ浴びまでするとは意外だった方も多いのではないでしょうか。
また人と違い、スズメ達は手で身体を洗えません。足でしっかりと踏ん張りながら行う毛づくろいはなかなか大変そうですね。
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