私たちの身近に生息している野鳥の代表格であるスズメですが、その生態を詳しく知る機会はあまりないものです。
成鳥は穀物などを好みますが、ヒナのときは大豆粉や米ぬかなどの植物性たんぱく質とフナ粉などの動物性たんぱく質を40度くらいのぬるま湯で練り合わせたすり餌というものを与えたりします。
そして、ミルワームもたんぱく質をとる適した餌なのですが、ホームセンターで売っているミルワームはそのままですと栄養をあまり摂っていないので、スズメが吸収できる栄養も少ないのです。
そこで、必要になるのがミルワームの栄養改良です。
ミルワームの栄養改良とは
通常ミルワームがホームセンターなどで売られているときは、おがくずの中に詰まっています。
このおがくずがミルワームの餌となっているのですが、おがくずでは良質な栄養が摂れていませんので、まずミルワーム自体の栄養価を上げる必要があります。
ミルワームとおがくずをふるいにかけておがくずを落としたら容器に戻しておきます。
その上からミルワームの餌をたっぷりと入れます。
無着色ペレットという小鳥専用の餌を砕いたものか、それがなければボレー粉(牡蠣の殻の粉末)とカルシウム粒と小松菜100%の粉末餌をすり鉢で摺って細かくして混ぜたものを用意します。
容器がいっぱいになったら、その上に生の小松菜(水気を拭き取ってください)を乗せます。これで準備OKです。
ミルワームの食べさせ方
一晩常温で置いた翌朝からスズメに食べさせることができます。
茶色から青虫のような色になったものか、脱皮したてで白いものを与えます。
一回に1、2匹ずつ与えるのですが、このとき必ず虫の頭を潰します。
大きいものなら半分に切らなければなりません。慣れないうちは覚悟のいる作業になります。
処理したミルワームを先の丸いピンセットで挟んで、大口を開けたヒナの口の奥に入れてやります。
手前に入れると気管に入ってしまう恐れがありますので気をつけてください。
うまく入らなかったら何度か繰り返して、上手い位置に押し込めるようにがんばりましょう。
ミルワームは与えすぎると下痢になりますので、そのときの成長具合に合わせて数を調節しましょう。
まとめ
筆者はあまり虫が得意ではありませんので、この記事を書くために画像などを調べていただけで少しぞっとしてしまいました……。虫の苦手な方にとっては苦痛になりますので、詳しく検索なさるときなどはご注意ください。
可愛いヒナのためにはミルワームを与えることも必要ですので、がんばって慣れるようになりたいですね。
とは言えミルワームはそのままで与えても意味がありませんので、しっかりと事前に育てておくことが必要です。
今のあなたにおすすめの記事