すずめは日本人にとって一番身近な野鳥といっても過言ではないでしょう。そのため、弱ったすずめを見ることもあり、また繁殖シーズンには巣から落ちたヒナが保護されることも多いようです。
すずめの生活
すずめは集団で生活をします。元気なすずめは食べる時も寝る時も集団で行動しているのですが、一羽だけでじっとしているすずめがいれば間違いなく弱っている、もしくはケガをしています。
すずめが動かない時に考えられる理由と対処法をご紹介します。
なぜ動かない?
栄養失調、もしくは病気で衰弱しきっていることが考えられます。病気をもっていることが多いので、そっとしておく方が良いです。そうは言っても放っておけないという人も多いことでしょう。その場合、なるべく素手で触らないようにしながら保護します。
保温
スズメの体温は約40℃ほどでヒトよりかなり高いです。このため、直接手で握ってしまうと体がますます衰弱してしまうので注意が必要です。
プラケースや段ボール箱などにタオルや新聞紙を敷き、29~30℃に保温します。この際、カイロを使用すると酸欠状態になってしまうので、衰弱した鳥には使わないでくださいね。
ペットヒーターやひよこ電球が効果的ですが、ペットを飼っていないご家庭の場合は湯たんぽやペットボトルにお湯を入れた即席湯たんぽがおすすめです。
ペットボトルや湯たんぽの周りにはタオルを巻き、すずめが火傷しないようにして下さい。
水分・栄養補給
小鳥はこまめにエサを食べる必要があり、長時間エサを食べない状態が続くととても危険です。
自力で水を飲まない場合には、40℃くらいにのぬるま湯をスポイトや指でくちばしの付け根に付けるように、1滴ずつ与えます。この時、口を無理やり開けて入れると気管に入って危険なので、絶対にしないで下さいね。
エサを食べない場合には、上記の方法で40℃くらいの3%砂糖湯を1滴ずつ与えます。これを続けて元気になれば、砂糖湯を5%にします。これは応急処置なので、そのあと獣医さんに連れて行ってあげてくださいね。
また、すずめを勝手に飼育すると違法になる場合があるのですが、獣医さんで治療を受けると許可が下りる事が多いです。
まとめ
動かないすずめを見かけても、本来はそってしておくのが良いでしょう。
ただ、保護することで尊い一命が取り留められれば嬉しいものです。触った後は、必ず手を洗うようにして下さいね。
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