人の身近に生活しているスズメですが、そんなスズメたちは人間にとってありがたい役割を果たしています。
一体どんなことをしてくれているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
スズメの生活
スズメは身を守るために集団で生活をしています。寝る時も、食事をする時もたいていは群れで一緒に行動します。
食事をする時も、仲間で力を合わせて周囲を警戒しているそうですよ。エサが豊富にある場合、それを見つけたスズメは大きな声で仲間に知らせ、一緒に食べるのだそうです。
スズメの食事
スズメはイネ科の葉、花、花の蜜、草の種子、昆虫などを食べます。春から夏にかけての繁殖シーズンになると、巣で待っているひな鳥のために忙しく虫を捕まえる親スズメの姿をよく見ます。この時期は肉食寄りになり、雛に与えるエサのほとんどが虫だとされています。
秋になると収穫前の稲穂を食べます。そのため昔から追い払われることも多かったスズメは、人に対してとても警戒心が強いです。
スズメと害虫のつながり
かつて中国では農作物がスズメに食い荒らされているとして、毛沢東による大規模なスズメの駆除運動が行われました。打麻雀運動とも呼ばれるこの政策の結果、害虫であるハエ、ウンカ、イナゴの大発生が起き、逆に農作物がこれまでにないほど大きな被害を受けたようです。
スズメが食害する農作物よりも、駆除してくれていた害虫の方が多かったということですね。その後、中国は失ったスズメを取り戻すため、ソ連から大量のスズメを送ってもらったそうです。
スズメは畑の農作物を害虫の被害から守ってくれる役割をしているのですね。
稲作とスズメ
農作物の害虫駆除としては、益鳥の存在であるスズメですが、収穫前には稲穂に群がって集団でイネを食害してしまい、食害された稲は中身が空っぽになり出荷できなくなるようです。困った一面もありますね。
まとめ
いかがでしたか?
益鳥でもあり害鳥でもあるスズメですが、人とスズメがうまく共存していけると良いですね。
農作物の虫を食べてくれることで、ハエなどの大発生を阻止してくれているので、農作物以外にも、人の快適な生活に貢献してくれていると言えるでしょう。
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