道端に、明らかに成鳥とは違う特徴のスズメが一匹だけ落ちているのを見つけてしまった!そんなとき、どうしたらよいのでしょうか?
焦って真っ先に保護するのではなく、まずは周りを見回してみてください。もしかしたらそのヒナは飛ぶ練習をしている期間かもしれません。そのときは、人間が保護してはいけません。
善意で助けようとしたのに、それがいけないことだったと後から知ったらやり切れないですよね。人間が保護するのは最終手段だと思って、まずは注意深くヒナを観察しましょう。
保護する?しない?ヒナの見分け方
なんとなく、巣立ちするときのヒナはもう成鳥と変わらない状態になっている……というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際の巣立ち時のヒナはまだ飛ぶことさえも上手くできません。人間が歩くのに練習が必要なように、スズメのヒナも飛ぶ練習をする期間があります。その間も野生の危険に立ち向かわなければならないのが野生動物の大変なところだそうです。
通常巣立ち時のヒナはパッと見た感じは羽が生え揃っているように見えますが、羽の下やお尻の辺りはまだハゲがある状態です。まだ親鳥から餌をもらっています。
自分で立てないほど弱っているとか、近くに烏や猫などの天敵がいるとかでなければ、保護する必要はありません。親鳥がいないのは餌を取りに行っているからですので、しばらくすれば戻ってきます。ゆっくり様子を見ましょう。
保護が必要なのは、まだ羽が全然生え揃っていないヒナです。これは巣から落ちてしまった場合が多いですので、すぐに保護が必要になります。
この状態で生きているということは、ついさっきまで親鳥からの世話を受けていたということです。近くに巣が無いか探してみましょう。
戻せそうなら辺りが暗くなってからそっと戻し、それが難しいようでしたら簡易巣という簡単な巣を作るといいでしょう。
まとめ
スズメを心配に思う気持ちから行動したことが裏目に出ないためにも、落ちたヒナを見つけたらまずは落ち着いて観察することが大事です。
適切な巣立ちの時期にあるらしい羽の生え揃っているヒナでしたら、そのまま離れて様子を見ましょう。人間が近くにいると親が近づきたくても近づけないので、注意してください。
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