実はスズメの数が減ってきているってご存知でしょうか?正確な原因は不明ですが、ロンドンなんかだと20年前には日本のようにどこでも町中至る所で見かけたのが今ではその鳴き声すら聞かなくなっているそうです。
また、同じく日本でも20年前と比べると概ね5割ほど減少しているのではないかという人がいます。
スズメの数の研究をした三上修さん、『スズメの謎』という本に書いています。
スズメの雛の育てかた
さて、スズメの育て方というタイトルでスズメの減少を言ってしまうと、だからスズメを飼いましょう。
という流れみたいに見えてしまいますが、ダメです。日本ではスズメを飼うことは禁止されています。
それは野鳥を保護するためです。ではスズメがどのように雛を育てるかを見ていきましょう。
まずは産卵、卵は巣の中に産みます。長径19ミリ、短径14ミリ、重さ1.9グラムほど。
全部で5、6個。最後の止め卵を産むまであたためることはしません。
スズメの抱卵
卵を抱いてあたためることを抱卵と言います。
偉そうな言い方をしてますが1週間前まで知りませんでした。
知ったかぶりでごめんなさい。スズメはお父さんとお母さんでかわりばんこで卵をあたためます。
お母さんのお腹の毛は抱卵のために抜けるのです。
毛がない方が直に卵を温めるので熱伝導が良いのです。
夜はメスだけが抱卵しお父さんは巣の外で眠ります。
昼に両親とも外に出かけることは1時間に数分。
ほとんどどちらかがあたためています。
およそ12日くらいで一斉に孵化します。
一斉に孵化させるために止め卵を産むまであたためないのです。
育雛→育て方
雛を育てることを育雛といいます。
もちろんこれも読みかじったばかりの知識のひけらかしです。
しかし、この育雛については次の巣立ちまでを書いていくところで書きますので次回へと先送りとさせていただきます。
なんだか、最近のテレビのCMの入りかたのような引っ張りになってしまい、すいません。
まとめ
しかし、スズメというのはなかなか微笑ましい生き物です。夫婦で卵を温めるとは思ってもいませんでした。ちなみに日本のスズメは2種類、スズメとニュウナイスズメ。欧米でこの2種とは別のイエスズメが主流です。なので、ロンドンでいなくなっているのはイエスズメ、日本ではスズメ(欧米ではこちらがトゥリースパロウ)と別の種になります。では次はスズメの雛の巣立ちの日、でお会いしましょう。お読みいただきありがとうございました。
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