春から初夏にかけて、スズメの繁殖期が始まります。
この時期になると雛が生まれるため、スズメの鳴き声がいつもに増して賑やかになります。
やがて巣立ちが始まり、地面に雛がいるなんていう事がよく起こります。
鳥の周期は早いので、雛がいた巣もいつの間にかいなくなっていたりします。
突然賑やかになったと思えば、いきなり巣立ったと思うと不思議ですよね。
今回はスズメの雛について見ていきたいと思います。
スズメの出産から巣立ちまでの期間
つがいになったスズメは子育てをするための巣を形成し、その巣の中で卵を産みます。
卵は10~14日後くらいに孵化をし、雛が生まれます。
生まれた雛は親鳥に餌を与えられ育っていきます。
次第に羽毛が生え始め、孵化から約2週間後には完全に生えそろいます。
羽毛が生え揃った同時期に、スズメの巣立ちは始まります。
生まれてから2週間程で巣立ち時期となるので、スズメの成長はとても早いと言えるでしょう。
スズメの雛は巣立ち後に飛ぶ練習や餌を捕る練習をする
スズメの雛は巣立ちまでに飛行の訓練を行ってはおりません。
そのため、巣立ち時は巣から落ちるように飛び出します。
よく地面にスズメの雛が落ちているというのは、全く飛べない状態から巣立ちを行ったからというのが大半です。
巣立ちを行った雛は、二度と巣に戻る事はありません。
巣立ち直後はまだ自力で餌を捕る事が出来ないため、親鳥に餌を食べさせてもらいます。
巣立ちからある程度経つと、雛は少しずつ飛行を覚えていきます。
その後は親鳥に餌の捕り方や、スズメにとって脅威となる天敵等を教えてもらい、自分で生活をしていく訓練を行います。
最初のうちは親鳥が雛を遠くから見守っておりますが、親鳥は次第に雛から離れていきます。
最終的に雛は親から離れていき、やがて同じ境遇の子供同士でグループを組むようになります。
巣立ちから親離れの期間は約2週間とされております。
まとめ
スズメの雛は、成長がとても早いです。
生まれてから約1ヶ月で親元から離れて自分で生きていくのですから。
一見飛べなさそうな雛も、遠くから親鳥が見守っております。
そういった雛は決して落巣した訳ではないので、見つけても手を出さずに親鳥同様、暖かく見守ってあげましょう。
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