スズメといえば、私達人間に最も馴染みのある生物の1つです。
その可愛らしいルックスは、見ているだけでも心が癒されます。
しかし、スズメが田んぼの中で何かを食べている様子を時折目にします。
ひょっとして作物を食べているでしょうか?
そこで今回は、スズメは私達人間にとって益鳥なのか、それとも害鳥なのかを調べてみました。
スズメは農作物を食い荒らす害鳥
スズメは穀物が非常に好物です。
そのため、田んぼに稲がなっている時期は、その稲を食べにやってきます。
スズメにとって田んぼは、まさに好物がたくさんある楽園なのです。
生産者側からすれば、収穫前に食い荒らされるのですから、害鳥として扱われてしまいます。
毎年稲がなる時期にはスズメ対策が行われております。
また、スズメによる被害は稲を荒らされるだけではなく、砂浴びのため苗を荒らす、巣を作るために作物の葉をむしる等の例もあります。
スズメは田畑の害虫を食べる益鳥
その一方で、スズメは益鳥としての側面もあります。
スズメは雑食性のため、作物だけではなく虫や小動物を食べます。
田園地帯では、田んぼに稲がなっていなければ、田んぼに害を及ぼす虫を食べております。
そのため、スズメには益鳥としての側面もあるのです。
毛沢東時代の中国では、スズメが害鳥であるとして大量の駆除が行われました。
しかし、田畑に害虫が大量発生してしまったという記録も残っております。
その結果、スズメを駆除する前よりも農作物に重大な被害を受けたとされております。
この出来事以外でも同様の例がいくつかあるため、スズメは害虫駆除にはなくてはならない存在であると言われ、評価を見直されるようになりました。
まとめ
以上の事から、スズメは害鳥でもあり、益鳥でもあるという事がわかりました。
でもこれって結局人間の勝手な都合なんじゃないのと思ってしまいました。
ある時は害虫を駆除してくれるから歓迎をし、ある時は稲を食い荒らされるからあっちへ行けと言われたら、スズメもたまったものじゃありませんよね。
身近な存在なだけあって、人間とスズメとの共存は難しいなとつくづく感じました。
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