皆さんは、もしスズメのヒナを道ばたで見つけたら、どうされますか?
今回は、スズメを保護した場合に、餌を食べなかったら、どうすればいいかご紹介していきます。
スズメに与える餌について
保護したスズメに、餌として何を与えればよいか?
難しいですよね。
そうなんです、野生の鳥は、毎回毎回何を食べているのかを確認しているわけではないので、本当の所、難しいんです。
でも保護した場合、まず行ってほしいのが、体温の保持と餌やりです。
スズメの体温は約40℃。自動温度調節器等があれば、理想です。
餌には、すり餌・ミルワーム(虫)・ボレー粉(カルシウム)・青菜(小松菜が理想)を準備し、出来るだけ早く与えます。
餌を食べると、ソノウと言われる、スズメの首の横の方にある消化器官がふくらむので、その場所がぺたんこなら、より急いで与える必要があります。
育ち盛りのヒナなら、30分おきに餌を欲しがる場合もあるくらいです。
餌を食べない!どうする?
もし餌を食べない時は、スズメのヒナにケガがなければ、保護した場所に戻り、カラスやネコに襲われにくそうな場所に考慮して、スズメのヒナを返して様子を見てみましょう。
スズメはとても臆病で、警戒心が強いため、人間が近くにいると、寄ってこれませんが、人間に気付かなければ、スズメのヒナの声を頼りに、我が子を見つけ、また餌を運んで来る可能性があるのです。
そっと隠れて様子を見ていて、親鳥が戻ってきたら、ほっと一安心です。
しかしもし、もう親鳥が現れなかったり、スズメのヒナが鳴くことも出来ない場合は、スポイトなどを使い、口の横から喉の奥に餌を入れてやります。
初めはやりにくいと思いますが、慣れてくると、上手に出来るようになるでしょう。
そして、病気の可能性もありますので、獣医さんに相談しましょう。
まとめ
野生の鳥の保護については、その育て方が非常に難しいため、注意が必要です。
「捨て犬」や「捨て猫」のように、ある程度、人が飼い方を熟知している動物と違って、まだまだわからないことが非常に多いからです。
スズメのヒナが親鳥から与えられる餌の量や種類も、完璧にはわからないのです。
保護する前に、少し隠れて様子を見て、親鳥がスズメのヒナの声を頼りに餌をやりに来てくれるかどうかを確認してからの保護と考えたほうが良いと思います。
スズメは非常に臆病なので、保護する場合も、そっとやさしく、丁寧に連れて帰りましょう。
でないと、恐怖からショックを起こして、結果的に命を落とすこともあるのです。
ここ20年ほどでスズメは5分の1ほどに減ってしまっているそうです。
できるだけ、小さな命を大切に扱っていきたいものですね。
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