通常の巣立ち時のスズメというのは、成鳥のように立派に羽が出来上がっているわけではありません。表面は生え揃っているように見えるのですが、羽の下などにはまだ裸の部分があり、くちばしの根本が黄色かったり、まだヒナという印象が強いです。

そんなヒナが道端に一匹でいたら、不安になりますよね。近所には猫もいるかもしれませんし、保護した方がいいのか……と心配になっても、人間がうかつに手を出してはいけません。

巣立ちヒナは絶対に保護してはいけません

巣立ちヒナとは、巣から飛び立って親離れするまでの期間にいるヒナのことで、巣から出たはいいもののまだ飛び方や餌の捕り方などを学んでいる途中なのです。

スズメが巣を作るのは389月辺りですが、初夏から秋辺りには「道端で落ちていたヒナを拾ったがどうすればいいか」といった主旨の電話が動物病院などによくかかってくるそうです。

しかし、この時期に人間に保護されてしまうと、野生で生きていく為に必要な勉強ができなくなってしまいます。人間が野鳥を飼い慣らすのはとても大変ですし、上手く育てられずに死なせてしまうケースは半数以上です。むやみに保護できないということがよく分かると思います。

こういった知識が無いために巣立ちヒナを拾ってきてしまうことを、言葉は悪いですが「誘拐」と言ったりするそうです。善意の行動がこんなふうに裏目に出てしまったら悲しいですよね。

 スズメ 巣立ち 保護

親はちゃんと見ています

親鳥も近くにいないし……と思うかもしれませんが、この時期のヒナはまだ餌を自力で捕ることができませんので、代わりに親が捕りに行っているだけです。少しすれば戻ってくるでしょうし、むしろ人間が近くにいると親が警戒して近づけないのです。

適切な距離を取って、少しの間放って置きましょう。

 

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まとめ

野鳥のヒナは野生で生きていく力を備えていながらも、とてもデリケートな生き物です。人間が適切に育てるのは非常に難しく、保護したからといって必ず助かるものでもありません。

相手が野生動物であるということをしっかりと認識しましょう。ただ、怪我をしている場合には見捨てられない、助けたいという気持ちも当然沸いてくるでしょう。その際はいち早く獣医さんに連れて行きましょう。そういったことまできちんと面倒を見ることができなければ、野鳥を保護することはできないのです。

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