スズメは古くから日本人とともに付かず離れず暮らしてきました。
源氏物語や枕草子にもスズメを育てることの可愛さや難しさが書かれています。
すいません、読みかじりです。長い人生の中で一度はこの辺りの古典を読んでみたいと思います。
育雛→スズメの子育て
さて、前回書けなかった育雛からはじめます。卵が孵化し巣立ちするまでの期間を育雛期と言います。
スズメの育雛は雛をあたためること、餌を与えることです。
期間はおよそ14日間、若干の前後はあるみたいですがおおよそです。
孵化したての雛は毛がないのであたためないと凍えて息をしなくなってしまいます。
雛はとても頻繁に餌を食べます。
生まれたてでは1日90回ほどの餌運びが、最後は400回近くなります。
スズメの体重
さきにスズメの卵の重さは1.9グラムと書きました。生まれたての雛でおよそ1.8-2.1グラム。
巣立ちをするときの重さがおよそ18-24グラムほぼ大人と同じくらいになります。
そして大人で18-28グラム。寿命は野生で短ければ2-3年。
長くて5年、飼っていると10年ほど生きることもあるそうです。
野生でも長く生きればより屈強にそして重くなっていきます。
スズメの巣立ち
親とほぼ同じ大きさになった雛はついに巣立ちます。
およそ巣立つまでの期間は2週間。一斉にかえった雛たちはまた、一斉に巣を飛び立ちます。
巣立ちをした雛は巣に帰ることはありません。また、しばらくの間は親から餌をもらって過ごします。
巣立ちをしたからといってまだうまく飛ぶことはできません。
上から下へは飛ぶことができても、下から上へはコツと力が必要です。
そして、この期間がもっともスズメにとって危険な時期になります。
猫やカラス、人も同じです。道ばたで動けないスズメを見つけた時はそのままそっとしてあげましょう。
親は人間が来たので隠れて見守っているのです。もし、万が一拾ってしまった場合は拾った場所に戻しましょう。
親鳥は心配して探しているからです。
まとめ
ここではスズメについて書くにあたって参考にした本を紹介します。まずは偉大なスズメ研究家、佐野昌男さん。『わたしのスズメ研究』小学校の先生をしながら膨大なスズメの研究をされました。そして、国松俊英・文、関口シュン・絵の『スズメの大研究』イラストが綺麗でスズメの様々なエピソードが紹介されています。お暇があればぜひ一読を。どちらも素敵な本でした。ここまでお読みいただきありがとうございました。
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