私の住んでいる地域では、スズメは毎日ごく普通に目にします。
スズメは昔から、天敵から身を守る為、人間の住む住宅地や農村などで暮らしてきました。
しかし、立教大学 特別研究員の三上修さんによると、近年スズメはその数が減ってきているそうなのです。
今回は、スズメが減少している理由について、ご紹介したいと思います。
スズメの数はどのくらい?
三上さんによると、スズメの成鳥の数は、約1800万羽。
ヒナや卵を合わせると、その数は、もっと多いと思われます。
しかし、近年スズメの数は減ってきており、この20年ほどで、約5分の1にまで減っているそうなのです。
もとの数が1800万羽と多いので、すぐに絶滅するというようなことはありませんが、この調子で数が減っていくと、スズメは身近な野鳥ではなくなってしまうかもしれません。
そう聞くと、どうしたらスズメの数を減らさないようにできるのか?と考えてしまいます。
しかし、こんなに身近にいながら、実はまだスズメの生態は、わからないことが多いんだそう。心配ですね。
スズメが減少した理由とは?
それでは、スズメはどうして減少してしまったのでしょうか?
それには、こんな理由が考えられています。
気密性の高い住宅が増え、巣を作る場所が無くなってきた。
スズメは、人間の住居のちょっとした隙間などに巣を作ってきました。
しかし、近年の住宅は、スズメの入り込む隙間がなくなってきているからではないかと考えられます。
子育てが上手くいかないから。
舗装されていない小道や、公園、空き地などが減り、捕獲できる生き餌の数が少なくなってきている。
巣立った子供が秋まで生存出来ない。
カラスやネコといった、スズメの天敵が、ヒナを襲うため。スズメ自体の少子化も影響している可能性有り。
巣立った子供が冬を越せない。
コンバイン等、農業の機械化により、スズメが稲にアクセス出来る日数が減り、冬までに十分な栄養を採れなくなった。
というようなことが考えられるのです。
まとめ
スズメは、今では毎日当たり前のように目にするのですが、そんなスズメだからこそ、減少しているという事実を知ると、何か友達がいなくなっていくような寂しさを覚えるのは、わたしだけでしょうか?
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