今日、洗濯物を干していた時、ふと目をやると、スズメが何羽か電線にとまっていたんです。
「あれ〜?電線に凧が絡まった時は、絶対に取ろうとしたらいけない、感電するから…と習ったけれど、スズメはどうして平気なんだろう?」と気になってしまいました。
そこで今回は、スズメが電線にとまっても感電しない理由について調べてみました。
スズメの大きさについて
スズメが電線にとまっても感電しない理由を調べる前に、そもそもスズメの大きさについて確認しました。
スズメの体長は約14cm。重さにして約25g。
冬にこたつで食べるみかんが、約60gですから、それよりももっとずっと軽いんですね。
電線が感電するような危険なものでなければ、ひょいととまれてしまうのは納得です。
スズメが感電しない理由は?
スズメが電線にとまっても感電しない理由は、電流の性質にヒントがありました。
電流は、電圧の高い方から、低い方へ流れる性質があります。
つまり、電圧に差が生じると電流が流れ出すということです。
この性質を電位差といいます。
さて、電線にはどのくらいの電圧が流れているのかと言うと、6600Vです。
この電線にスズメはひょいっととまるわけですね。
そこで、先ほどの電位差の登場です。
スズメはそんなに足長というわけではありませんね。
電線にとまるときも、右足と左足を並べてとまっているわけです。
もし、これが右足は電線、左足は電柱というような、偉そうな格好でとまるとどうでしょうか?
右足に6600V、左足に0Vの電圧となり、右足から左足に向かって電流が流れ、感電してしまうことになります。
つまり、スズメが電線にとまっても感電しないのは、電位差が発生していなかったからなんですね!
まとめ
調べてみて、スズメは電位差なんて知るわけもないでしょうけれど、「スズメってチャレンジャーだなぁ!」と感心してしまいました。
そう言えば、時折サルやクマなんかが、村に出没して、人々が捕獲のために追いかけていたら、電柱に上ってしまい、感電したというニュースを見たことがありました。
スズメのような小さな鳥が、電線で感電しないのは、体格的にも電位差を発生させる要因が無いからなんですね。良かった!
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