スズメは、渡り鳥ではないので、今まで過ごしてきた場所で、冬眠する事もなく、冬を越します。
スズメが冬に太って、膨らんでるのを見て不思議に思う方も多いと思いますので、説明していきます。
スズメの防寒対策
寒い時期に見かけるスズメは夏のスズメに比べて大きく、膨らんで太っているように見えます。
これは寒い冬に耐えるための防寒対策で羽根を蓄えた状態なのです。
羽毛を膨らませ、そして空気を蓄えることで、寒い外の気温から身を守っているので、太って膨らんだ様な見た目になるわけです。
詳しく説明するとお腹の部分がよく膨らみ、毛羽立ちも目立ちますので、観察してみてください。
夏と冬で姿に違いがある事から冬の太って、膨らんだ様に見えるスズメのことをふくらスズメと呼び、日本では俳句の季語として使うほど、親しまれていました。
鳥類の身体を覆っている羽は、中心に軸がありそこから羽毛が枝分かれしています。
スズメは、先にあげた羽の軸を立てたり寝かせたりしながら、
羽毛の中に含ませる空気の量をコントロールして保温調整しているのです。
つまり、羽毛を立てている時は、羽毛の隙間に空気が入り込みやすくなり、その空気は、スズメの体温で温められます。
冬になると、スズメがふっくらとして愛らしくなるのは、自らの体温によって温められた空気で身体を包み込んで、冬の寒さに対抗しているわけなんです。
まとめ
スズメは、防寒対策として羽を蓄えて、羽毛を膨らませ、空気を蓄えているのです。
ですから、スズメが冬になると太るわけではありません。
羽毛を膨らませているため、太って、膨らんでいるように見えるだけです。俳句の季語として、ふくらスズメが使われているなんて、スズメは、本当に昔から日本人に親しまれてきた鳥であるという事がよく分かります。スズメにとっては、とても厳しい冬です、餌も少ない、集団生活、ほんの人握りしか生き残れない、それをなんとか乗り切って暖かい春を迎えて欲しいですね。
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