スズメは春に卵を産み、それが孵って雛が生まれます。
スズメが子育てのシーズンは、雛が地面にいる事がよくあります。
なぜこの雛は巣ではなく地面にいるのだろうか?
どうして地面へ落ちてきたのだろうか?
今回は、地面にいる雛について書いていきたいと思います。
スズメが巣から落ちる状況
地面に落ちている雛を発見した時、その大半は巣立ち雛でございます。
巣立ち雛とは、文字通り巣立ちを行った雛の事です。
巣立ちの時、雛はまだ飛ぶ事が出来ません。
そのため、羽を動かしながら地面に落ちていき、地面に降り立った後に飛行の訓練を行います。
これは普通の事で巣から落ちてしまったわけではないので、巣立ち雛を見かけても手助けをする必要は全くありません。
巣立ち前の雛が地面にいれば、それは落巣雛です。
自然の力や天敵などの外的要因で雛が巣から、もしくは巣ごと落下してしまったケースです。
このような場合、雛は自力で何とも出来ない状態なので、命に関わります。
本来であれば自然の摂理に逆らわずに手を出さないのが最良の選択です。
しかし、もし見捨てる事が出来ないのであれば、こっそり巣に戻してあげましょう。
巣立ち雛と落巣雛の見分け方
じゃあこの2種類をどのようにして見分ければいいのかという疑問が出てきますよね。
巣立ち雛と落巣雛の違いは、その個体をよく観察すれば見分けが付きます。
スズメの巣立ち雛は、羽毛はパッと見生え揃えておりますが、所々産毛や地肌が透けて見える箇所が残っております。
歩き回り、跳ねる、走る、羽ばたく仕草を行う等といった、元気な行動が特徴です。
また、雛がいる近くに巣がなく、親鳥も近くに見当たらない事が多いです。
一方の落巣雛は、一見巣立ち雛と同じように見えるが、羽を広げると地肌が見える、羽が全然生え揃っていないといった風貌です。
全体的に弱々しい感じがします。
動きは巣立ち雛とは対照的に、あまり跳ねない、走らない、あまり羽ばたく仕草をしないといった、あまり元気のない感じが特徴です。
中には、まだ立つ事の出来ないものもいます。
大概は巣が近くにあることが多いです。
しかし、天敵に連れ去られる途中で落下する事もあり、近くに巣がないパターンもあります。
まとめ
スズメの雛には、成長過程で自ら巣から落ちるものと、何らかの要因で巣から落ちてしまったものがいます。
いずれにしても人間が手を出すものではなく、全て自然に任せるべきです。
落巣雛を見つけてどうしても助けたいと思うのであれば、そっと巣に戻す、巣がなければ市町村の鳥獣保護係に一報を入れるようにして下さい。
自分の手で保護をする事だけは避けるようにお願いします。
今のあなたにおすすめの記事